
「断捨離」「整理整頓」がキーワードとなる昨今、自宅や実家で眠っている着物の処分に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
未使用の着物は保管場所をとり、保存のために特殊な乾燥剤が必要で、コストもかかる。
そのような場合、着物の売却を検討することになりますが、売却後の着物はどうなるのか、とても気になるところです。実は、着物が買取後にどのように扱われるのか、5つの道筋があるのです。
買取後の着物の扱いには、大きく分けて5つの選択肢があります。
- 着物を転売業者に売却する。
- 家族や友人に贈る。
- 美術館や博物館に寄贈する。
- 着物を処分する。
- 着物は購入者が保管する。
これらの選択肢にはそれぞれ異なる長所と短所があり、それを考慮した上で決定する必要があります。
着物を転売屋に売る
長所
- 着物の代金を得ることができ、購入費用と相殺することができる。
- 着物は、感謝して使ってくれる人の手に渡る。
短所
- 転売屋は利益を上げる必要があるため、着物の全価値を得ることができないかもしれません。
- 着物は日本国外で販売される可能性があり、日本文化から永遠に失われる可能性がある。
着物を家族や友人に譲るという場合は、着物は家族や社交界の中に留まるので、適切に手入れされる可能性が高くなる。
高値で買い取られた着物の多くは、必要な処置を施された後、中古品として店頭に並びます。ブランド着物や有名作家の作品、ノンブランド着物でも絹でできていて状態の良いものは商品価値が高いとされています。
購入したものの、汚れの程度やサイズが小さすぎて再販が難しいものについては、生地をクリーニングして様々なアイテムにリメイクする方法が残されています。原型は留めないが、形を変えて評価される。
専門店には、そうしたリメイクの技術があるところもあります。着物専門店や衣料品を中心としたリサイクルショップなどに見られます。